2009年12月18日金曜日

女性裁判員 強姦少年に甘い判断


日本の裁判員制度は上意下達で決定した恥ずべきルールである。本来は国家権力の専横を防止する目的で設置されるべき制度だが、国家権力が国民に強要して実施すること自体、自発的国民意志という本来の趣旨から矛盾しているのである。

国家権力側に属する法曹界もこの制度に反対していた。それにもかかわらずごり押しされてしまったのは、アメリカの横やり以外は考えられない。
宗主国の意に逆らえない悲しい属国根性である。

日本国憲法そのものがアメリカのお仕着せであるが、まともに改正もできないふがいない国民性も情けない。

尤も、それ以前の明治憲法も酷い代物だったし、「憲法改正」と称している連中の主張は、その明治憲法に復古させようというアナクロなものである。
本当に「日本人は独立精神の欠落した馬鹿しかいないのだろうか?」といぶかしく思える現状である。

裁判員制度強要の背景には憲法問題がからんでいることは言うまでもない。

裁判員自体無作為に選ばれるので、かなりの確率で偏った人物が選ばれてしまうリスクは否めない。

裁判員裁判:強姦致傷罪の少年に懲役5~10年判決

この事件は強姦事件としても悪質な部類に属する。今回の判決自体は過去の少年審判と言うことで甘めの判決だった。

参照 強姦罪の判例

裁判の過程でどのようなやりとりが交わされたのだろうか?

えんぴつ日記2009:/1 性犯罪の裁判員裁判 /愛知

≪男女3人ずつの裁判員は大半が中年だった。私は「女性裁判員の方が性犯罪への処罰感情は厳しいに違いない。男性裁判員は少年の監督を約束した父親に共感するのでは」と感じていた。だが、記者会見での質問に、裁判員からは予想を裏切る言葉が返ってきた。

 女性裁判員2人は「女性としては許せないが、(男の子を持つ)親としては刑を少しでも軽くしてあげたいと思った」「(少年に)同情はしないが、親の気持ちを考えると正直、刑が少しでも軽くなるといいと思った」と感想を述べた。「目を覆いたくなった」「女性だから負う心の傷だ」と語ったのは男性裁判員だった。≫


この記事を書いた記者は「法律を専門的に学んだ裁判官とは違い、一般市民で構成される裁判員は誰もが公平な目や耳を持っているわけではない。裁判を理解するために、特定の立場に感情移入してしまうこともある。女性裁判員の2人は、女性としてではなく、少年と同年代の子の母親としての目線で裁判に臨んでいたのだろう。」と分析しているが、その判断は正しそうだ。

好んで裁判に臨んだわけでもなく、基本的に興味もない。どのような判決になっても自分とは関係ない。このような条件下では場当たり的に情状で判断してしまう傾向が強くなりそうだ。

今回の判決自体は過去の事例と照らして大差のないものだったが、日本の特定地域では、特定宗教にはまっている人間が多数住んでいる。そこから裁判員が選ばれたら、裁判官の誘導に従わず、更に偏向的な裁判になってしまうのではないかと危惧される。


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