2010年1月2日土曜日
柔道金メダリスト石井慧 K-1デビュー戦 完敗の巻
大晦日のK-1というと曙の試合を思い出すが、似たような展開だった。ただし、相手もそれなりの御仁だったのでKO負けは免れた。
1R、最初は石井が攻勢を仕掛けた。しかし、相手の吉田に巧みにかわされ、逆に攻められる展開となった。左ひざ蹴りを顔面に決められ、鼻血を出してしまった。
2R終了寸前、吉田の金的を襲いKOした。しかし、これは反則で残念ながらポイントにはならず、それどころか反則点1ポイントを吉田に献上するはめになってしまった。
3Rは両者疲れたのかだらだらした展開で、結果は石井の判定負けだった。
吉田も元柔道の金メダリストである。柔道も相撲も異種格闘技ではあまり実力を発揮できないようだ。
この試合を見た連中の大方の感想は「つまらない試合」ということだった。実際に、試合の途中で席を立つ観客も目に付いた。
元柔道家の二人であるが、柔道でいくら頑張っても大金を得る可能性はない。それどころか、結婚でもすれば生活費を捻出するのもままならない。
将来性のない柔道に見切りを付け、手っ取り早く金が稼げる他の格闘技に転向するのもやむを得ないだろう。
そんな中で エンターテインメントの色彩の強いプロレスではなくK-1を選択したのは、石井のそれなりのこだわりだろう。
石井は興行元のSRCと2戦で計1億5000万円の契約を結んだと言われている。 興行的には、石井が引退した直後である昨年の大晦日に試合を組むのが望ましかったようだ。
しかし、石井はその要請を断り、アメリカでみっちり修行をしていた。その間に鶏並みの記憶力しか持たない日本人は石井の存在を忘れていた、
現在、「石井慧」と言われても、大方の御仁は「誰だっけ?」と首をかしげるに違いない。
充分に修行した結果がこの試合ぶりでは、石井は曙と同じ路線をたどる運命にあるようだ。
雰囲気としては、師匠とのトラブルで角界を廃業した元横綱双羽黒の北尾光司氏に似ているかもしれない。
石井、格闘家デビュー戦完敗/K-1
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