2010年4月26日月曜日

暗黒エネルギーと宇宙膨張


暗黒エネルギーによる宇宙膨張の加速を確認

≪COSMOSフィールドと呼ばれる領域に存在する40万個以上の銀河について弱い重力レンズ効果などの分析が行われた結果、過去にさかのぼった暗黒物質の分布が示され、宇宙の膨張が暗黒エネルギーによって加速していることが確認された。≫
暗黒エネルギーそのものが発見されていないのに、それに起因して「宇宙膨張が確認される」と言うのも変な話だ。

暗黒エネルギーというと、何やら真っ黒なものを想像するが、要するに「未発見のエネルギー 」という意味である、「ダークマター」もそうだが、原語も和訳もしっくりしない。

ダークエネルギー

宇宙物理学では、現在確認されている宇宙の諸現象が、現在知られている宇宙の質量と一致しない事実に悩まされてきた。つじつまを合わせるためには、未発見の物質であるダークマターと未発見のエネルギーである暗黒エネルギーの存在が必要なのである。

与太話を極端に嫌う自然科学系の学者達だが、かつてはエーテルなる物質が宇宙中に存在しているとまじめに信じられていた。

エーテル (物理)

力や光が伝わる現象を説明するためには媒介物質が存在した方が都合がいいので用いられた仮説である。
相対性理論の登場によってお役ご免になったのだが、現在では相対性理論でも説明不可能な観察事実が増えすぎたので、またぞろエーテルの亡霊が復活したのである。

現在物理学上の最難問は「真空」の解釈である。文字通り「何もない状態」と思っている物理学者はいない。そっち方面への思考を停止している学者はいっぱいいるだろうけど…。
特に、反物質が確認されて以降「真空」はエネルギーの宝庫と見なされる向きもある。「永久機関」ものという特許の分野がある。インチキだが特許を申請するのは自由だ。さすがに「永久機関」と馬鹿正直に書くとはねられるので、「フリーエネルギー」とか別の表現にする必要はある。この手のものは以前は磁石を使ったものが主流だったのだが、最近は「真空エネルギー」を使ったものが多い。

「真空エネルギー」自体は立派な学説なのだが、素人受けする話題なので、このネタで検索すると、硬軟入り乱れて結構暇つぶしできる記事が引っかかる。
中にはこれで商売している人もいるので、ゆめゆめ騙されないように…。

この真空エネルギーが暗黒物質の最有力候補なのだが、もう一つ有力なのがタキオンである。
一時日本でも騒がれたが、鶏並みの記憶力しか持っていないと評判の日本人である。ほとんどの御仁は失念していることだろう。

タキオン

光よりも速い物質=超光速物質のことである。
一般に物理学の世界では「光速より速いものはない」「絶対零度より低い温度はない」「未来に行ったり過去に遡ることはできない」と言われてきたが、最初にこの掟に挑んだのがタキオンである。
SF小説や漫画などでは、ストーリーの展開上超光速で星間移動する必要があるので、タキオンは便利の存在である。
勿論、あくまでも仮説で、実証した者はいないが、これを使って商売している人は多い。特に病気治療や・願望達成などに役立っているようだ。進取の気概を感じるのだろうか中小企業の社名にも多用されている。

また、タイムマシンの存在もまともな学者が言及し始めた。時空間に関する理論がだいぶ以前とは変わってきたようだ。未来に行くこと自体は相対性理論から見ても比較的容易なのだが、過去に移動するには別種の理論体系を構築する必要があった。

素人考えではこの3つの中では一番可能性のありそうな「絶対零度以下」が学者にとっては一番難しいみたいだ。
過去や未来に行くことは素人考えでも難しそうだし、超光速もそれこそ天文学的スピードである。それに対して絶対零度は-273.16度と比較的庶民的な数字である。「もう2~3度低くすることくらいできるのではないか?」と考えてしまいがちである。
温度は物質の振動によって発生するものだが、絶対零度では物質は静止している。その状態からさらに低温を目指すのはなかなか難しいのである。


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