2010年4月16日金曜日

シーラカンス



天皇陛下も観察されたシーラカンス、特殊技術で標本に--体内が一目でわかる

≪赤褐色の卵、中が空洞になった脊柱など、シーラカンスの体内の特徴がわかる珍しい標本ができた。
東京工業大の岡田典弘教授らの研究チームが昨年、タンザニアの研究所から寄贈されたシーラカンスを解剖。
吉田生物研究所(京都市)が、体の水分を樹脂におきかえて固める特殊な技術で標本にした。 ≫


シーラカンス

≪シーラカンス目は古生代デボン紀に出現して広く世界の水域に栄えたが、約6500万年前(中生代白亜紀末)の絶滅イベント(K-T境界)を境にほとんど全ての種が絶滅した。

長らくシーラカンス目は全て絶滅したものと考えられていたが、南アフリカにて1938年、現生種の存在が確認され、学会および世界を騒然とさせた。この種が ラティメリア・カルムナエであり、シーラカンスの代表となる。
その後、1997年にはインドネシアでラティメリア・メナドエンシスの現生が確認されている。これは日本語では生息地
域の名を採って「インドネシア・シーラカンス」とも呼ばれるようになる。≫


ということで、現在の魚類と大きくかけ離れた古代魚が同種で全く違う場所に2種類生息していたのである。

無脊椎動物や植物なら、古代生物が現世に生き残っている例はさほど珍しくないが、脊椎動物としては極めて例外的な事例である。しかも、巨大魚であることが注目される。やはり、体の大きい方が絶滅しやすい。

シーラカンスは極めて貴重な生物だが、インドネシアでは魚屋で普通に売られていた。肺魚みたいな味であったろうと推定される。肺魚を食べた人はそんなにいないか…。
シーラカンスの近縁種は肺魚である。

ハイギョ

今となってはインドネシアに飛んでもシーラカンスを食べるわけにはいかないので、「せめて肺魚を食べたい」という御仁もいるだろうが、残念ながら日本で肺魚を食べさせるレストランは存在しない。どうしても食べたければ熱帯魚屋で肺魚を購入して料理してください。

≪エチオピクス コンギクス≫
5000円くらい。購入時は10cmくらいだが、成長すれば60㎝くらいの食べ頃になる。

≪プロトプテルス アネクテンス≫
10000円くらい。こちらは成長すれば80㎝にまで育ち、パーティでの姿焼きにも耐えられる。

2~3000円の種類は40㎝程度にしか成長せず、アジやサンマ程度の食材である。

実際に肺魚を食べているのはアフリカとアマゾンの地域で、現地では干物にして食べている。
直接煮たり焼いたりすると身が水っぽくて柔らかいので不味い上に形が崩れてしまうらしい。

料理する際には一手間かけて干物にすることが肝要である。

シイラ

シーラカンスとは無縁のスズキ目の魚だが、見た目も名前もちょっと似ている。
こちらはよく探せば魚屋でも売っているし、レストランでも味わうことができる。
外国では高級魚だが日本では下魚扱いである。理由は「水っぽい」とのこと。案外シーラカンスと食感が近いかもしれない。


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