2010年5月17日月曜日

すでに3000万リットル流出?メキシコ湾原油流出事故 解決のめど全く立たず


4月20日に発生したメキシコ湾の原油流出事故は現在に至るも解決のめどが立っておらず、事態は史上最悪と評された1989年にアラスカ沖で起きた原油流出事故(約4200万リットル)を上回る被害が出るのではないかと懸念されている。

米メディアによると、海底油田からの流出量は1日80万リットル以上とみられ、これまでに少なくとも600万リットルが流出したことになる。
しかし、これは政府が意図的に事実を隠蔽したもので、実際の流出量は1日400万リットルという情報もある。
現実の被害と照らし合わせると400万リットルの方が信憑性がありそうだ。だとすると、すでに流出してしまった原油は3000万リットルということになる。

メキシコ湾原油流出、「ドーム作戦」の次は「ゴミ作戦」を検討

≪アレン長官は米CBSの番組で9日、次の作戦はいわゆる「ジャンク(ごみ)ショット」方式だと語った。断裁されたタイヤやゴルフボールなどの廃棄物を噴出防止装置に極めて高い圧力で大量に注入し、噴出口を詰まらせ、原油の流出を食い止めるのだという。≫

何やら環境汚染に拍車をかけるような作戦である。事故現場が水深1500メートルの深海というのが、技術的な障壁になっているのである。

日本でも「海洋資源」などと騒いでいるが、採掘する技術はあっても、事故が起きた時に対処する技術はなかったことが今回の事件で露呈してしまったのである。被害総額は何兆円に及ぶか想定もできない。

メキシコ湾のドーム作戦、結晶沈着で中止 対応策探る

これも対策技術が未熟であったことを端的に物語る事例である。莫大に費用をかけて実行する以前に、実験をする余裕があれば、無駄金を捨てずに済んだかもしれない。

1500メートルの海底が人類にはほとんど未知の世界であったことを物語っている。

事故を起こしたBPの今年の純利益は赤字転落決定である。30兆円の売り上げがある会社なので倒産まではしないだろうが…。

【米国】メキシコ湾の石油掘削基地で爆発、11人不明

【アメリカ・ルイジアナ油田爆発】非常事態宣言4州に=原油流出拡大、過去最悪懸念も-米南部沿岸

エクソンバルディーズ号原油流出事故

一説によると、「ロシアではパイプラインの不良で、採掘される原油の10%は流出している」とのことである。流出した原油はシベリアの大地に垂れ流されたり、海洋に流されたりしているらしい。

またソ連時代には大規模な原油流出事故が起こると地下核爆発で止めていたらしい。最悪の場合、今回はロシアから技術援助を仰ぐことになるかもしれない。

ただし、今回の事故は海底が爆発したことが原因とされている。このあたりの海底には大量のメタンハイドレートが存在しており、それが加圧によって爆発したのではないかという説が有力視されている。
そんなところで核爆発させたら、超大量のCO2が空気中に放出され、ものすごい事態になることが想定される。


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