2010年7月24日土曜日

殺人多発で凶悪化する「引きこもり症候群」患者数300万人は日本を滅ぼす? 


バカウヨに多いとされているニートと引きこもりだが、昨今引きこもりに絡む凶悪殺人事件が多発している。

引きこもり

引きこもりはニートと混同されやすく、ニートが重症化したケースと認識されがちだが、ニートの定義を「15~34歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者」とすると、総数は80万人程度で推移している。

それに対して引きこもりの総数は、総務庁調査でひきこもり群は70万人、親和群は155万人と推計ししている。

【参照リンク】
家や自室に閉じこもって外に出ない若者の「ひきこもり」が全国で70万人、予備軍155万人 今後さらに増える可能性

NHK福祉ネットワークによる2005年度調査では「引きこもりは160万人以上。稀に外出する程度のケースまで含めると300万人以上存在する」という数値を出している。総務省調査の倍である。

おそらくNHK調査の方が正確と思われる。
一般的にお役所のやる調査は費用ばかりかかって実態にそぐわないものが多い。調査を天下り法人に丸投げしているからだろう。

要するに、引きこもりはニートの倍以上存在すると言うことである。
確かに、ニートが重症化して引きこもりになるケースも多い。引きこもりの大半は無職と思われるので(まれに個人事業者や自宅通勤者も存在する)、数値的に変である。35歳以上の引きこもりが大量にいれば辻褄は合うのだが、引きこもりは若年層に多いのが常識である。
引きこもりには生徒や学生が多いと言う解釈もできる。事実その通りであるが、ニートの総数は2002年度以降微増しかしていない。2002年に中学1年生で引きこもっても現在では20歳を越えている。引きこもりのまま大学生になったとは思えないのでニートやはり変だ。
参照にしたデータは厚労省のものなので、総務省と同様いい加減と言ってしまえばそれまでだが…。

【参照リンク】
男女別ニート人口

結局数字の矛盾は解消しないままだが、それはさておき、前述のように引きこもりとニートはかぶる部分が多いが、基本的には別物である。「自室にこもって外界との接触を拒絶する人物」を引きこもりと定義できる。それに対してニートは社交家であっても構わないし、好きなところに外出できる。
では、両者は基本的に無関係かというと、そうでもないからややこしい。

引きこもりは誰の目にも明らかな精神疾患である。現実に精神科や心療内科に通院している人も多い。
引きこもりは発熱と同様、症状であって病名ではない。さまざまな精神疾患から誘発される症状なのである。したがって、軽重の度合いも大きい。引きこもりを一言でくくるととんでもない勘違いをしてしまうのである。

問題なのはニートを正常と判断するかどうかだ。異常ならやはり精神疾患と分類しなければならないだろう。ニートの分類で判断が難しいのは、「ある目的意識があってそれを実現するために就業していない場合」を含めるかどうかだ。「資格試験も目指して独学している。ボランティア活動に専念している。」「歌手を目指してストリートライブを続けている」このあたりは境界線上だが、調査機関によって分類が異なりそうだ。「自分探しのために長期の旅に出ている」奴はどうしようか?

ややこしい事例は除外して、30歳になって全く就職をせず親から小遣いをもらって、毎日メイドカフェ通いをして遊び呆けている典型的なニートを考えてみる。
こういう御仁は精神疾患かどうかということである。昔なら、「ぐうたら」「ヨタモン」「どら息子」など的確な該当語句があったが、精神疾患の認知度が高まった今日ではふさわしくない表現である。

学校でも、授業中騒いだり、ふざけたりする生徒を「ワルガキ」としていたが、今では「多動性障害児童」とか「高機能自閉症児」などと呼ばなければならなくなっている。

結論的に言えば、軽重の差はあれど、やはり精神疾患と見なすべきだろう。引きこもり同様、ニートも症状であって、病名ではない。



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