2010年7月3日土曜日

民団の本音「地方参政権を早くよこせ 帰化は祖国・韓国への裏切りであり敗北だ」


「本音」とは内心思っていることで、口先では当たり障りのない言葉で言いつくろうものだ。
しかし、民団にはそのような配慮も存在しない。その意味では、このタイトルの付け方はおかしかった。この場合は「居直り」「開き直り」とでも言うのが正しかったか?

では、民団の呆れた論法を検分してみよう。

民団新聞 「地方参政権を早くよこせ 帰化は祖国・韓国への裏切りであり敗北だ」

≪◆歴史に翻弄された在日―一部の「帰化」論を排す
永住外国人に地方参政権を付与する問題をめぐって、一部の政治家や地方自治体の首長から異論・暴論が相次ぎ、安保政策を歪めるといった言説までまかり通った。≫


「民団の主張が暴論である」という自覚がないのは例によってである。

こんな居直った連中が臆面もなく自己主張されては「恐怖の対象」以外の何ものでもないだろう。もともと日本の精神風土に合わない発想なのである。露骨な自己主張を肯定することが「国際化」ではない。

≪我々はかつて「内鮮一体」の掛け声の下に創氏改名を強要され、「皇国臣民」、「陛下の赤子」などと、有無も言わさず「日本人」にさせられた。そうした体験をもつ年代の者として、声を大にして言いたい。2・3世の永住者たちをなぜ、同じ社会を構成する仲間とせず、疎外・排除しようとするのか。≫

少なくとも2・3世の永住者たちに「皇国臣民」、「陛下の赤子」などは強要していない。

≪◆有利・不利の人生観はない
我々は、特高警察の監視下で協和会に組み込まれ、会合の度に「皇国臣民の誓い」を暗唱させられた。そして、炭鉱、鉱山、軍需工場に配置され、劣悪な労働条件で酷使された。また、軍人・軍属として遠く南方の戦地にやられ、命を落とした者は数知れない。日本軍の罪を背負い、戦犯として処刑された者もいる。≫


当時は日本人だったので平等に扱えば上記の通りになる。

≪私は1942年、「かしこくも大元帥陛下より半島青年に徴兵の恩典下る」の記事を読んだ。徴兵制は44年4月から施行され、私は朝鮮人の第1回徴兵検査を名古屋で受け、甲種合格であった。召集令状が出れば釜山入営のはずが、私が軍需工場の仕事に従事していた関係なのか入営することのないまま敗戦となった。≫

一般の在日朝鮮人に対して44年4月 まで徴兵を実施しなかったのは明らかに民族差別である。これに関しては非難されても仕方ない。軍部も内心は朝鮮人を信用してなかったのだろう。

徴兵制度

≪この点、短期間であるとはいえ植民地住民に徴兵制を実施した日本は異例である。日本国民でありながら朝鮮人、台湾人には徴兵は長らく課せられていなかったが、兵役法改正によって1943年に朝鮮人に対して、1944年に台湾人に対して日本内地人と同様の兵役義務が課せられた。これらの植民地籍徴集兵は、戦争終結のため実際の戦闘に投入されることはなかった。ただし、日本統治下の朝鮮台湾を植民地と解することには異論もある。≫

徴兵制度を見る限り、1943年までは日本は朝鮮を植民地と見なしていたことになる。

≪復興の目覚ましい日本は、1964年の東京オリンピックで先進国入りを果たした。当時の韓国は6・25韓国戦争による廃墟から再起しつつあったが、GNP(国民総生産)100ドル以下の最貧国であった。 ≫

突然本音を言い出した。日本よりも旧弊社会である朝鮮は身分差別が非常に激しかった。朝鮮内で差別を受け生活に困窮した連中が日本に移民した経緯は間違いない事実である。
ただし、難民として来日した1世である親の立場としては子孫に事実を正直に告げるのは切ない。そこで、「日本人に強制連行された」などという方便を思いついたのである。

≪日本で居住する以上、日本国籍を採るのが有利なことは百も承知だ。法的不利益はただちに解消される、と帰化を説く人もいる。しかし、我々は講和条約締結後に一方的に「外国人」とされ「第3国人」呼ばわりもされた。多くの差別と蔑視のなかで今日を迎えたのである。≫

彼らが差別に対して敏感になる事情は解るが、事実の曲解による正当化は認めるわけにいかない。
敗戦後も日本国内で朝鮮人差別が行われたのも事実である。その差別のために職業も制約を受け、結果としてパチンコ屋や金融業、暴力団、街宣右翼などになるケースが多かったのも事実である。
しかし、このような差別が発生した原因の一つに「帰化を拒み周囲と協調する姿勢が欠落していた」点も見逃せない。暴力団員など日本国籍を持たない方が都合がいい場合が多いだろう。

≪我々が先進国入りした豊かな日本に帰化することは即ち、貧しい祖国・韓国に対する裏切りに等しく、それまで異国の地で耐えに耐え、辛酸をなめながら営んできた生活を敗北的に総決算しかねない。「一寸の虫にも五分の魂」がある。まして我々には、民族の誇り、良心、意地がある。≫

勿論、そう考えるだけなら自由である。内心の思想を強要する権利はなにびとも持ち得ない。

≪地方参政権が欲しければ帰化せよ、と日本の一部政治家は簡単に言う。「あなたならそうしますか」と逆に問いたい。都合によって「日本人」にされ、「外国人」にされた我々の歴史を議員先生は勉強して欲しい。1910年の「韓国併合」以降、日本の労働力を底辺で支える人柱にさせられた我々と、その子孫に地方参政権を与えるのは、日本政府の当然の責務、と考えたくなるはずだ。 ≫

「あなたならそうしますか」?
普通はそうするだろう。
「都合によって日本人にした」のは事実だが、「外国人」を強制した事実はない。お得意の曲解である。
どうも朝鮮でも底辺を支えて人柱だったようだが…。文脈からすると日本の人柱の方が待遇が良さそうだ。

この論法を読んで「その子孫に地方参政権を与えるのは、日本政府の当然の責務」などと考える日本人がいれば「おめでたい」としか言いようがない。

地方参政権を与えないのが日本政府の責務である。

≪◆共生の仲間と正式に認めよ
私は市県民税を50余年間、きちんと納め続けている。住民として当然のことだ。だが、地方選挙の投票所に唯の一度も足を運んでいない。社員が「会長、選挙に行きましたか」と尋ねる。
「残念ながら、投票権がない」と答えると、怪訝な表情をされる。 ≫


行政サービスを受けているのだから税金を払うのは当たり前だ。投票権を欲しければ、日本国籍を取得してください。

≪外国人に地方参政権を認めている国は、世界に39カ国もある。地方参政権の立法化は、永住(定住)外国人を管理・治安の対象としてではなく、隣人・住民の一員として認め、共生の仲間
に入れることになる。 ≫


国情が違うから単純比較はできないが、39カ国は193カ国中の少数派である。20%ということだ。80%の国は認めていない。
税金逃れで金持ちが逃げ込んでくるような国ではサービスとして地方参政権くらい認めているだろう。

≪この実現は、日本社会で抑圧されてきた在日韓国人の切なる願いだ。地域貢献はもちろん、 韓日両国民の友好、文化交流を橋渡しする在日を一段と奮起させることだろう。≫

「抑圧されて」ではなく「居直って」と解してしまう日本人の心情もご理解ください。

蛇足ながら、民団は民主党の支持団体である。しかし、「統一教会か民団か必ずどちらかを選べ」と強要されたら、泣く泣く民団を選ぶ。
中には民団で統一教会の奴もいるだろうが…。


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