2010年8月23日月曜日

三橋貴明氏の世迷い言「日本の赤字財政は全く心配ない」を堂々載せる日経の真意


三橋貴明氏といえば、自民党本部でエヴァンゲリオンキャラのコスプレをやったあげくあえなく参議院選で落選してしまった御仁であるが、その御仁が、「日本がいくら借金まみれになっても大丈夫」と太鼓判を押している。

本ブログが財政危機を取り上げると必ず「日本経済は健全だ」と書き込みが入るが、本気でそう思っている御仁なのか、工作員なのかよく判らない。

増税を視野に入れて工作活動をするのなら財政危機を煽った方がいいのだが、「日本経済が安全だ」などと嘘をつくことでメリットを作り出すのは難しい。
工作活動だとしたらどこの組織が動いているのか見当が付かず、不気味である。

「国の借金」意味分かって使ってる? 家計簿的発想で「国家のバランスシート」を見るなかれ

≪日本の財務省やマスコミ、評論家、それに政治家などは、好んで「国の借金」という用語を使用する。その割に、彼らはバランスシート(貸借対照表)について全く理解していないわけだから、実際、困ったものである。 ≫

サラリーマンをやっていれば、バランスシートくらいは経理以外の連中でも大概が知っている。一方公務員は案外知らない奴が多い。暢気なものだ。

≪借金とは「人から借り入れた財産」を意味し、バランスシートの負債項目に計上されるべきものだ。「国の借金! 国の借金!」などと騒ぎ立てるのであれば、常識としてバランスシートについて理解していなければならないはずだが、現実はどうも違うようだ。≫

さて、三橋氏はどう違うと主張するつもりか?

≪今回は、まずは2つの「原則」をご紹介したい。

1つ目は「この世の誰も覆せない絶対原則」。資産と負債の関係についてである。

◆原則1:誰かの負債は、誰かの資産。誰かの資産は、誰かの負債

誰かがお金を借りているのであれば、誰かが貸している。誰かが貸してくれない限り、誰もお金を借りることはできない。当たり前である。 ≫


確かに当たり前だな。

≪ところが、マスコミなどで「国の借金」について語っている方々の多くが、どうもこの「絶対原則」を理解していないように見受けられるのだ。 ≫

国民を洗脳工作しているというんだな。マスゴミに出てくるコメンテーターは全員御用人であることも確かだ。
ここまでは三橋氏も当たり前のことを言っているだけだ。詭弁を弄する時は、最初に当たり前の話から切り出すのは常套手段である。
当たり前の話を積み重ねているように見せかけて、最後にはとんでもない結論を導くのである。

実例を挙げてもいいのだが、ここは数値化して詭弁の理論を示すと、真実度90%程度の内容だと、大概の人間は肯定的に受け止める。更にそれに関連してやはり真実度90%の話題を持ち出せば、両者に共有する真実度は81%しかないのだが、聞き手は90%くらい有るような錯覚をする。このようなすり替えを続けていけば、最後の結論は限りなく真実度が0に近づくのである。

ところが、多くの場合聞き手は論理的に思考することが不得手だから、途中で面倒になってまじめに考えるのを止めてしまい、話し手の提示する結論に、「えっ、嘘ゥ!」と驚いて呆れられ、失敗に終わってしまうのである。

しかし、三橋氏程度の幼稚な詭弁を記事として載せている日経もいい加減な新聞である。

あっ、スポンサーは日経だったのか?
株屋だからな。納得しました。

で、三橋氏はこの後どんな詭弁を弄しているのか?

≪続けて、2つ目の原則である。資本主義国である限り、この原則を覆すのも、これまた相当に難しい。(と言うよりも、現実的には不可能である) ≫

もったいをつけてますな。

≪◆原則2:「国=政府」ではない

かつてのソ連や中国などの共産党独裁国家は知らないが、少なくとも資本主義国においては「国=政府」ではない。すなわち「政府の借金=国の借金」ではないのである。≫


三橋氏が尤もらしく唱えている「原則」の意味合いが1と2で違うことに気付いた人は鋭い。1は具体的事例だが、2は「国」と「政府」という言葉の概念に幅がある。

≪日本銀行は統計をとる際に、「国」の経済主体を主に5つに分類している。すなわち「政府」「金融機関」「非金融法人企業」「家計」「NPO(民間非営利団体)」の5つである。本稿でも日銀に倣い、「国の経済主体」を上記5種類に分けて考えたい。≫

はいはい、そうですか。

≪これら日本の5つの経済主体について、資産と負債、それに純資産を統合した「国家のバランスシート」が下のグラフになる。 ≫

グラフに関しては日経サイトにアクセスして確認してください。
消されていたら諦めてね。

国家のバランスシート

≪バランスシートである以上、当然ながら借方(左側)に資産が、貸方(右側)には負債や純資産が計上されている。ちなみに、日本の場合は「総資産額 > 総負債額」となっている。そのため、貸方の一番下に純資産が計上されるわけだが、この関係が逆になっている国(アメリカなど)の場合、借方に「純負債」額が計上されることになる。≫

(アメリカなど)と例示する時は要注意。国情が違うのに、同じ経済現象が働いているかのように見せかけるのは、既に論理破綻である。同じ1億円の借金でも、八百屋がかかえているのと暴力団事務所が抱えているのとでは同等とは言い難い。踏み倒しができる相手とできない相手では条件が違うのである。

≪日本の「国家のバランスシート」を眺めるだけで、これまで報道されることがなかった様々な事実、あるいはこれまで気がつかなかったポイントを、いくつも読み取ることができるのではないだろうか。 ≫

これから先は会員サイトに突入。ここで会員登録して閲覧するかは各自の判断でお願いします。

これに対する巷間の意見は以下の通り。

≪金融は素人なんで、理屈を言われると「ああそうか」とつい納得してしまうが、 なんとなく三橋って人は胡散くさいと思う。≫

大体、直観は正しいな。顔を見れば、その人の本質の80%は見当が付きますね。自民党候補者の顔だけ見て投票する人もいるけれど…。

≪よくわからんのだけど、
バランスシートだけじゃなくて、P/Lとかキャッシュフローも見ないと
国の財政事情については間違った解釈も出るということ?
三橋氏の言いたいことはたぶん国の借金=国民の借金じゃなくて、国民の債権ということだろうけど それのどこが間違ってるのかもわからん・・ ≫


国民の債権が踏み倒されたらやばいということに気づけよ。
債権の返済はどうせ国民の血税で払うことになるのだが…。

≪これは、ほぼ国内で国債を消化しているから問題ないっていう話でしょ。
それと、今現在の話であって、一番の問題である国家予算の半分を赤字国債に頼っていることを無視している。
雪だるま式に赤字が積み上がり、日本の経済がしぼんでいく中で国債の消化がままならないと金利が跳ね上がって借り換えもできなくなるっしょ。≫


「中国が国債を買いまくっているくらいだから、日本の国債の信用性は高い 」などと寝言を言っている奴もいたな。
償還を求められたら、ハイパーインフレ状態にするか、国有地を切り売りするしかないわけだが…。

日本が赤字公債を大量発行したのは、アメリカに無用なハコモノを乱造するように命令されたからである。グリーンピア等の年金の無駄遣いもアメリカの命令である。

大量の赤字国債で作られたハコモノの多くは維持費も捻出できず二束三文で買い叩かれることになるが、買い上げたのは何故か外資系ばかりである。

それに関連して大量の不良債権をつかまされ破綻した金融機関も二束三文で外資系に買い叩かれている。

日本がアメリカの属国であり、それなりに貢がされているという大前提を理解していれば、詐欺話に騙されることも少なくなるだろう。


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