2010年10月28日木曜日

アメリカで議論伯仲「日中戦争勃発でアメリカは核兵器を使用するべきか?」



日本と中国が戦争を始めたならば、米国は核兵器を使うか?

≪世界情勢に関する米国のニュースサイト「blog.foreignpolicy」では、 日中間の議論における米国の姿勢について記している。 ≫

どうせいい加減なサイトだが、アメリカ人の一般的意見を垣間見ることはできる。

≪今月12日にハノイで開かれたASEAN拡大国防相会議の領海権をめぐる議論で、 ゲーツ米国防長官が、領有権問題でどちらの肩も持たないと米国の意向を宣言し、 一連の尖閣諸島問題において、実力行使なしに、外交を通じ国際法に沿って解決されるべきだ、 と平和的解決を求めたことを伝えている。≫

尖閣諸島を実効支配しているのはアメリカなのだが、諸島内にアメリカ軍の射撃場がある事実は隠蔽している。

≪筆者よると、米国側はこれまで、尖閣諸島の領海権について、たとえ日本の領土と認めていても、関与してこなかった。これに対して、日中の領海権をめぐる議論が解決できない場合は「何が起こるのだろう」と問いかけている。 ≫

中国もアメリカ領に侵攻する愚を犯すはずもないので、現実にはあり得ない問題なのだが、将来的に米中戦争が発生するリスクはある。その場合「浮沈空母」としての価値が日本にどの程度あるかを検討しているのである。

≪さらに、日中間で戦争が起こった場合、米国は同盟国である日本を支援するだろうかと疑問を呈した。
筆者は、日本は米国の核兵器に頼っているという見方を示し、中国が日本に対して核兵器を使うとしたら、米国も同じく核兵器で抗戦するだろうか、と疑問視している。 ≫


中国が日本に対して核攻撃した場合、アメリカが核で対抗するかはケースバイケースである。

≪日本は外交政策を確立するか、自国で核兵器を開発するかしか方法がないとの見方を示している。≫

ということで、アメリカが最も懸念しているのは、日本がアメリカの傘下を離れて独自に核開発してしまう事態なのである。

≪核兵器ってのは、とてもコストパフォーマンスに優れた兵器だ。
開発維持費なんか全く気にする必要はない。
北朝鮮でも開発できる程度のものだから、もちろん弾道ミサイルもねw

北朝鮮でなくても、日本より国土も国力も小さな国々が平気で開発維持してるw
イギリスやフランスが開発維持できて、日本にできない理屈はない。

理想は原潜だが、通常動力の潜水艦でもいい。
または北朝鮮のように地上の移動式発射台でもいい。

有事というものは、何の前触れもなくいきなり始まるものではない。
平時は潜水艦や移動式発射台にミサイル積んで、普通に配置しておくだけでいい。

有事が現実的になった段階で、潜水艦や移動式発射台の配置場所を、数時間ごと頻繁に変化させるだけでも十分に攪乱できる。
1000発の核ミサイルを、1000台の移動式発射台に積んで配置するだけ。
これだけで十分な抑止力になる。

標的は中国、ロシア、北朝鮮などの主要都市全てに向ければそれで十分。
砂漠やら、農村やら、なんにもないところ攻撃しても全く無意味だからな。

海洋ウランも技術的な確立だけでなく、一刻も早い実用化するべきだろう。 ≫


やや長文の引用だが、バカウヨというよりは馬鹿の意見である。
これを書いた奴は、日本が核攻撃された場合、自分がどうなってしまうかが認識できないでいる。
危機管理意識がまるでないゲーム脳感覚で、現実の軍事問題を議論しているつもりになっているのである。
アメリカによる軍事支配という現実にも目を背けている。せめて仮想敵国にアメリカも想定していれば、少しは現実味も出てきたのだが…。日本が核武装すると言うことはアメリカと敵対することを意味するのだ。

2ちゃんねるを見ているとこの手の馬鹿が大量に存在することが判る。

口先では生意気に「核抑止力」などとほざいているが、核兵器による放射能の実態や、地政学的な日本の立場、対米追従の政治的状況そのものは完全無視している。意見と言うよりは妄想だ。

米空軍の核ミサイル50基、一時通信不能に

核保有には細心の注意が必要だが、それでもトラブルが絶えない。核兵器は安上がりではない。メンテナンスにもかなり金がかかる。

「日本は2年で核持てる」と石原都知事

持とうと思えばもっと早く持てるが、アメリカとの関係をどうするのか、どう交渉するのかを具体的に提案しない限り、上記の馬鹿の意見と大差がない。

新華社「周辺は核保有国だらけ、中国は”最小限”で世界に貢献」、日本は「1晩で核兵器1000発製造することも可能」

1000発とは大げさな表現が好きな国である。「白髪三千丈」の国である。

いずれにせよ、核戦争が勃発したら、中性子爆弾の戦術核だけによる限定使用以外では放射能被害により人類は壊滅する。そして、よほど実力差がある国との戦争以外にはそんなおとぎ話的な核戦争は起こり得ない。

地球上に放射能を大量にばらまくのならば核兵器はいらない。原発がメルトダウンすれば充分である。日本のどこかが核攻撃されたら、その周辺にある原発がメルトダウンしてしまうことくらい、攻撃する側も理解しているだろう。
また、メルトダウンは自発的にも実行可能だ。

核兵器の場合、装備していれば利潤が発生しないばかりか、メンテナンス費がかかってしまう。

原発ならば、平素利潤が発生する上に、いざとなれば核兵器と同様の核被害を与えることができる。自爆するのか、敵地に落とすのかは観念的な問題なのである。
大して意味はないがどうしても敵国に落としたいなら原子力衛星という手もある。その打ち上げに失敗してもいい。
原発のメルトダウンの場合、真っ先に死の灰が降るのが自国なのは気分的には面白くないだろうが、時間の問題で地球一周してくれる。

核開発は平和利用に限る。経済的に得だからだ。



記事が面白いと思ったら下のリンクをクリックしてくだされ!! 
<(_ _)>
→人気blogRanking

0 件のコメント: