2011年2月5日土曜日

先生と性交した女子高生が強制退学 取り消し裁判で勝訴も学校応じず


以前なら生徒の方が我が身を恥じて自主退学したケースである。学校側の感覚もそのつもりだったようだ。
しかし、生徒側の権利意識も変化してきた。今回の判例結果は果たして良かったのか、悪かったのか?

成績優秀な女子高生、先生と性的関係持ち退学に→地裁が退学取り消しの仮処分決定するも、学校側は無視

この女子生徒は成績優秀特待生として入学し、寮生活をしていた。しかし、2年生だった10月上旬、同校の男性講師の自宅で性関係を持ったことが発覚し、同月下旬から自宅待機処分とされた。
この女子生徒は一時寮に戻ったが、授業への出席は認められず、12月下旬に正式に退学処分となった。
この女子生徒は3年次は登校していないため大学進学は諦めたようで、専門学校進学を希望したが、卒業認定を得られないために進路を決められずにいる。

生徒側は11月に自宅待機処分取り消しの仮処分、12月に退学処分取り消しの仮処分をそれぞれ浜松地裁に申し立てた。

学校側は「女子生徒に反省がなく、自主退学の勧めにも応じなかったので退学処分とした」と反論したが、勝訴する見込みがないことが判り、自宅学習による卒業認定する和解案を提示した。
しかし、絶対有利と見た生徒側は和解案に応じず、「同級生と一緒に最後まで高校生活を送りたい」と復学を主張した。
この主張によって、ここが処女性などあまり障碍にならないような交友関係の生徒によって構成されている学校(底辺校)であることが知れる。

地裁浜松支部は退学処分について「重大な措置であり、生徒に改善の見込みがなく、教育上やむをえない場合に限って選択されるべきだ」と指摘した。公立学校の理屈をそのまま私立学校にも当てはめたことになる。
今回のケースでは「(性的関係を持つ前に)十分な教育的指導が行われたとは認められないうえ、最初の処分で事実上2カ月近い停学になっている」とし、「退学は社会通念上妥当性を欠いている」と生徒側勝訴の判断を示した。
ばれないように情事をしていたのだから、「それに気付いて教育的指導をしろ」とは裁判所もムチャクチャを言うものだ。

同校の校長は「最終的に裁判所の判断が確定すれば従う」と話している。控訴・上告しても裁判費用と時間の無駄なのは明らかなので当然の発言である。

某教育評論家は「学校が法に従わないのなら、独裁的な学校運営が行われかねない。納得がいかなくても、裁判所の決定には従うべきだ」と無意味に近いことを言っている。新聞社はどうしてこんなコメントを載せたのだろうか?
評論家の立場からすれば、電話かなんかで呼び出されて金にもならない状況なのでいい加減に答えたのだろう。

ネット上の意見は学校側に同情的である。「私立の特待生で入学だろう。この親子は恥を知らないのか?」という論調が多い。どうも金銭がらみで判断する連中が多いようだ。
しかし、学校側の手際の悪さも否めない。

女子生徒の反省状況を見るために2ヶ月間停学にしたのが、裏目に出てしまった。11月に自宅待機処分取り消しの仮処分提出していたのを見ても、生徒側が騒いでいた状況が推察される。

父親の「娘にも非がなかったとは言えないが、反省もしており、友達と一緒に卒業式を迎えさせたい」という表現から、「娘は色魔の男性講師に拐かされた犠牲者」という認識を持っていたことが伺われる。
「俺の娘を傷ものにしたな。責任を取れ」と学校側に賠償請求することも可能な状況である。

私立校によく見られる特待生だが、スポーツ関連で採用する場合が多い。特に高校野球などが顕著だ。
この手の特待生はレギュラー漏れした段階でグレてしまうパターンが多い。多くは自主的に退学していくが、今回の判例を見て開き直る奴が増えそうだ。
「特待」自体は悪い制度と思わないが、運用のあり方が従来通りでは破綻を来しそうな状況である。

問題を引き起こした男性講師は懲戒免職になったようだが、高校の講師などアルバイトみたいなものだ。
ほとぼりがさめたら別のところで働けばいい。二人がどの程度の恋愛関係だったのかは不明だが、一般的には「ヤリ得」ということか?
どうも淫行条例には引っかからなかったようだ。


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