2011年3月1日火曜日

ユダヤ人団体「ナチス制服を着ている」と氣志團に謝罪要求



大方の日本人にとっては「何じゃい!そりゃあ?」という記事である。
ユダヤ人団体がナチス狩りをやっていることは知っているだろう。しかし、「氣志團」というバンドは一般的にはさほど有名ではない。

で、まず「氣志團」だが…。

氣志團

≪氣志團(きしだん)は、主に千葉県と鹿児島県出身のヤンキー系ロックバンド。契約しているレコード会社はエイベックス。所属事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。

自らのロックをパンク・ロックとヤンキーの融合「ヤンク・ロック」と提唱する。1980年代の不良を髣髴させるリーゼント&学ラン姿とそれに反して甘い青春を歌い上げる彼らは、KISSES(キッシーズ)と呼ばれるファンから熱狂的な支持を受けている。

木更津の不良界にカリスマ的存在として君臨した、「スーパースターヤンキー」綾小路“セロニアス”翔によって1997年結成された。≫


最盛期には紅白歌合戦にも出場した。千葉県を中心にマニアックなファンもいる。ロックバンドとしては中堅どころである。

「文明国で許されない」ユダヤ人人権団体、ナチ制服姿でTV出演の「氣志團」に謝罪要求

因縁をつけてきたのは「サイモン・ウィーゼンタール・センター」という団体だ。

サイモン・ウィーゼンタール

≪サイモン・ウィーゼンタール・センターやユダヤ人迫害記録センターは、ナチス戦犯追及やホロコーストを風化させないための機関であったはずであるが、殆どのナチス犯罪者が鬼籍に入ってしまった現在は、ユダヤ人差別やユダヤ陰謀論、そしてそれと思わせる事柄に対しての介入や圧力、そしてイスラエル擁護を行っていることから、「単なる言葉狩りのための機関に成り下がっている」という意見もある。≫

強制連行の賠償を迫る朝鮮人や中国人団体を連想させるが、ユダヤ人はアメリカの財閥とも関係が深いからこちらの方が厄介な相手だ。どちらかというと、シーシェパードのパターンである。

≪サイモン・ウィーゼンタール・センターは2月28日、日本の人気バンド「氣志團」がテレビ番組でナチス親衛隊(SS)の制服のような衣装を着ていたのは、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の被害者らユダヤ人の感情を踏みにじるものだとして謝罪するよう求めた。
抗議声明によると、氣志團が出演したのは2月23日放送のMTVジャパンの番組で、今後はナチスを想起させるような衣装を着ることをやめるよう求めた。「日本以外の文明国家では許容されないことだ」として、放送したMTVジャパンなどに対しても分別を持つべきだと指摘した。≫


そんなにナチスみたいな格好なのかというと…

氣志團・画像

ナチス親衛隊・画像

ネオナチ連中が怒り出しそうなセンスだが、ナチス親衛隊をパクッいるふしも伺われる。尤も、彼らに限った話ではなく暴走族の風俗はナチスのパクリが多い。

≪同センターは、反ユダヤや人種差別的な活動を監視している。1995年には日本の大手出版社の月刊誌が掲載した「ナチ『ガス室』は捏造だった」とする記事に抗議、同誌は廃刊となった。≫

↓この事件ですね。

マルコポーロ事件

≪マルコポーロ事件とは、1995年に日本の文藝春秋が発行していた雑誌『マルコポーロ』が、内科医西岡昌紀が寄稿したホロコーストを否定する記事を掲載し、そのことを理由として廃刊したこと、及び当時の社長の辞任や編集長が解任された事態を指す。この事件は、日本における「歴史修正主義」あるいは「ホロコースト否認論」を巡る状況のなかで、最も広範囲に話題となったもののひとつである。また、日本における言論の自由の保障をめぐる議論のきっかけとなった。≫

日頃偉そうなことを言っている文藝春秋だが、宗主国様相手にはへたれまくりである。

一般的には、このようなユダヤ商売を『ホロコースト産業』と呼んでいる。

『ホロコースト産業』について

≪彼が書いたこの『ホロコースト産業』という本は、簡単に言えば、反シオニズムのユダヤ人学者(著者)が、アメリカのユダヤ人エリートたちを「ホロコーストを商売にしている!」として痛烈に批判している本である。(アメリカのユダヤ人エリートたちが、「ホロコースト」を自分たちの私利私欲のため、イデオロギー的・金銭的に利用しているとして告発している本である)。

著者のフィンケルシュタインによれば、「ホロコースト産業」に従事するシオニストたちは、「ホロコーストを脅迫の道具に使い、被害者の数を水増しするなどして多額の補償金を得て」いるうえ、「それが一般のユダヤ人被害者の手に十分渡らず、団体幹部たちの高額の給与や、イスラエルの入植政策などに使われている」という。≫


「氣志團」のレコード会社はエイベックスで所属事務所はソニー・ミュージックアーティスツ」というメジャーなので、サイモン・ウィーゼンタール・センターも「金になる」と踏んだのだろう。

しかし、「氣志團」の知名度も彼らが思っているほど高いものではない。今回の騒ぎで、逆に宣伝になってしまったかもしれない。

ナチ制服姿でユダヤ人人権団体から抗議受けた氣志團「何らかのメッセージ出すべく協議」と事務所

≪事務所の担当者は「誤解を受ける服装をしていたということで、抗議をいただいた。 できるだけ、早い段階で何らかのメッセージを協会やメディア向けに出したいと思っている」と説明した。 ≫

ここで「氣志團」がツッパリの意地を見せれば、日本でも評価も高まるだろうが、やはり、パクリの引け目はぬぐえない。それに、「マルコポーロ」みたいに圧力をかけられて潰れてしまうのも嫌だろう。結局、例によってのへたれ外交に終わりそうである。

日本も原爆の二重被害者がBBCでギャグにされたとき猛抗議をした。犠牲者の感情には充分配慮するべきだが、日本の場合も「原爆産業」が存在する事実は否めない。
他人の苦痛に鈍感なのもいただけないが、それを逆手にとって悪巧みをする奴もいる。人類の民度が全体的に向上しない限り解決しない問題である。

ちなみにナチス「グッツ」は愛好家の間で堂々と売られている。

ナチス親衛隊制服販売

このような小ネタに関しては「サイモン・ウィーゼンタール・センターがどうのこうの…」という話は聞かない。



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